日本語いちゃもん帳

「ここ最近」

朝日新聞のような大手紙の記事でも、よく見るようになったが。

ここ最近…って。

最近というのは、広辞苑によれば、「現在の時日・位置に最も近いこと。」、あるいは「近ごろ。近来。」の意味だという。

そして、「ここ~」というのは、「ここ数日」とか、「ここ数週間」とか、「ここ数カ月」とか、本来、現時点から近い・遠いの意味を持たない「数日」「数週間」「数カ月」などの言葉の前にくっつけて、もっとも現在の時日に近い、ある期間を表す訳である。

つまり、「最近」に、「ここ」は要らないのだ。馬から落馬する、梅雨に入梅した、などという類の表現である。

こんな日本語がまかり通ることに、筆者は我慢がならん訳で、そういう憤懣をダラダラと綴って行こうというのが、このブログの趣旨である。

ま、あまりにも在りがちで、独り善がりも甚だしい、ジャンクブログ(こんな言葉あったか?)のひとつであるが。

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コメント

NHKの井上あさひアナウンサーをはじめ、それ相応の立場の御仁たちが使うなど、相変わらず、「ここ最近」が跳梁跋扈しているので、追記する。
「ここ最近」を何の疑問も持たずに使う人に問いたい。
「ここ数日」「ここ数週間」「ここ数カ月」「ここ数年」などの「ここ」を、「過去」とか「次の」とか、あるいは「あの」でも「その」でもいい、入れ替えてみると良い。
たとえば、「過去数日」「次の数日」「あの数日」「その数日」など、いずれも問題なく日本語として成立する。
しかるに、「ここ最近」はどうか。
「過去最近」「次の最近」「あの最近」「その最近」がまともな日本語と言えるのか。
とうていまともな日本語ではない。
「最近」には、「ここのところの」という意味が含まれているからである。

もういい加減にしてほしい。

投稿: 管理人追記 | 2012年12月21日 (金) 16時48分

遂にこんなものまで出てきたのである。
「ここ昨今」
2016年10月30日付のアサヒコム「エンタメ」ページである。
記事の内容はどうでもよいことだが、念のために言うと、NHK大河ドラマ『真田丸』で合戦シーンが少なく、それは制作コストダウンに寄与しているという話である。
その前段として、「確かにここ昨今の大河ドラマは合戦シーンの数も規模も縮小していっているように見えるが、」というフリがある訳だ。
冗談ではない。
昨今は、昨今である。昨日今日、である。今日この頃、である。近頃、である。もっと言うと、現在に近い過去から現在までを含めて漠然という言葉である。
その昨今に「ここ」も「あそこ」もあるものか。
この記事の筆者は、いったいどういう神経というか言語感覚をしているのか。
呆れ果てて、それでも我慢して最後まで読んでいると案の定、「ここ最近」もあった。
「さらに言えば、『真田丸』は場面数も極端に少なく、同じセットを使いまわす舞台的な物語進行が特長的。ここ最近では、大坂城、九度山村、沼田城でのやり取りがメインで、城外のシーンなどはほとんどない。」
もう救い難い気がする。

投稿: 九条雄三 | 2016年10月31日 (月) 16時23分

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